こんにちは。シンです。
公務員と言えば、『定時で帰る』イメージを持たれている方が多いでしょう。
テレビドラマや映画などでは公務員は楽に働いて、高い給与を貰っているんだと。
ただし、現実は違います。
世間のイメージは時に現実とかけ離れています。
世の中に楽にお金を稼げる仕事はないです。
公務員の現実に関して執筆していきます。
これから公務員を目指す方は参考にしてください。
残業は多いのが現実
正直、公務員は残業が多いです。
私は民間企業と公務員の両方を経験していますが、
公務員時代の方が残業時間は長いです。
現実は大変なんです。
残業が多くなる理由
なぜ公務員が残業が多くなるのか。その理由について考えていきます。
※仕事の一部を抜粋して説明しています。
本来は複数の種類の業務を一人で持ちます。
窓口業務がある部署
窓口業務がある部署の場合、訪問者が多い日は業務時間中はデスクワークが全く出来ません。
・福祉関係
・税金関係
・医療関係
特に福祉や税金関係はクレームが多く、窓口だけでなく電話対応も多くなります。
そんな対応をしていたら業務が溜まってしまいますし、クレーマーへの対応が別途追加されます。
補助金、調査系の業務も多いです。
福祉・医療系は毎年『法・令・規則』が改正されております。
そのため、改正に伴い新しい補助金やその用途、補助基準などの説明会と多様な業務を
こなす必要があります。
圧倒的に残業が多くなるのはイメージできますよね?
厚生労働省を筆頭に医療・福祉は残業が多くなる傾向ですよ。
イベントがある部署
イベントを企画・運営を行う部署は土日も仕事がありますし、
準備で身体が取られるため、残業が多い傾向にあります。
・産業振興関係
・水産農業関係
・スポーツ、生涯学習関係
イベントは必ず当日があって、それに向けて多くの関係機関と
協力して成功に導く仕事です。
そのため、『企画⇒会議⇒計画⇒関係機関と共有⇒準備⇒当日⇒片付け』と
いう基本的な流れがあります。
これに国の補助金が追加されると申請時に計画書や実績報告など
追加の手続きが発生します。
結果として残業が多くなってしまうという構図です。
自治体の計画作成する部署
自治体の中長期計画を作成する部署は大変です。
例えば、少子高齢化を防ぐための計画とかだと、
人口動態から見える動きを調査し、少子高齢化が今後どのように進むかを
統計的見地から算出して見通しを立てます。
そしてどのように少子高齢化を防ぐのか目標を設定し、
対策を講じるためのプランを計画します。
様々な統計や文献から情報を収集し、自治体としての方向性を決める必要があります。
本当に大変な業務です。
これだけが仕事じゃないので必然的に残業になります。
特殊な残業がある
公務員ならではの特殊な残業があります。
少し特殊な事例を紹介しますね。
選挙
選挙が日本国内で実施されている時のスタッフは公務員です。
・投票場のスタッフ
・開票時のスタッフ
民間企業で働いている方が経験することがない仕事です。
拘束時間の割に難しいことはしないので、楽な業務ではありますが、
日曜日に実施されるため中々辛かったのを覚えています。
自然災害
自然災害が発生時の自治体を調査、確認をするのは公務員の仕事です。
・台風時の避難所設置
・被害調査
・災害対策室
民間企業と異なるのは、災害が来ると自宅待機というより出勤になります。
急な自然災害に対して対応する必要があります。
やりがいがあり、公務員らしい仕事とも言えますね。
残業代は貰えるの?
残業が多いのは分かった。ぶっちゃけ残業代が支給されるかが気になりますよね。
結論から言うと『残業代は支給される』です。
しかし、2つ懸念点はあります。
予算の範囲内
公務員という仕事は予算主義です。
そのため残業代についても当初の予算に反映されている金額がベースとなります。
つまり予算額を超える量の残業をすると、支払いができない場合があります。
ただし、予算がなくなった後も定期的に行われる議会で補正予算として
残業代分の予算を申請し、可決されたら追加で残業代が支給されます。
働く部署によって予算がある部署とない部署が分かるのが現実です。。。
※上記の残業が多い理由で挙げた部署が予算が多い傾向です。
申請する勇気が必要
公務員は残業をする時は、事前に上長へ申請し決済を受ける必要があります。
そのため、申請の際に説明するのが面倒くさいかったり、他の職員が申請しない場合は
非常に申請がしにい環境となってしまいます。
※自治体によっては事後でもOKなところもあります。
個人的には貰えるものは貰う主義なので、淡々と申請をして残業代は貰いましょう。
ここは民間企業も含めて大事なところです。
貰えるものは貰う。
まとめ
働く上で残業が多いかどうかは現代の若者にとっては重要な問題です。
公務員は残業は多い。
ただし、部署によって異なります。
そして残業が多いのは以下の部署です。
・窓口業務が多い部署
・イベントが多い部署
・計画立案の部署
事実を受け入れて公務員として従事して頂ければ、
少しでも入庁してからのギャップを払拭できるのではと思います。では。
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